こんばんは、奪衣婆です。
今夜は、「13番XIII」のマルセイユ版、ウェイト版、マルセイユ カモワン版の解釈とキーワードや仏教との関連をウィキペディアと愛読書からまとめました。
ひとつの意味に多くの表現がありますが、すべてをあてはめるのではなく、その時々で、心にとまったキーワードを、ご自分の中にある答えを探すための手がかりにするといいかもしれません。
「13番 XIII」の象徴と解釈
マルセイユ版に描かれる「死」では他のカードのような下部の名称欄が設けられず、そのまま無記名としたりカードの側部に「DEATH」等と記載するなどの措置が採られる。
伝統的に多くのデザインでは鎌を手にしており、死神(抽象的な死を擬人化したもの)とされるが、これは8神話や物語などから特定の人物や場面をモチーフとして採用したものではない。
ウェイト版タロットに描かれている死神は伝統的な図柄から大胆に改変されているが、これはウェイトの独創ではなく、15世紀のジャックマン・グランゴヌール版の死神は鎌ではなく軍旗を手にし、馬に乗って、死神が行く先々で人々の魂を刈り取る「死の行軍」の様子が描かれ、疫病の流行を連想させる図となっている。
ウェイト版ではこの構図を採用し、さらに甲冑を着せて、ヨハネの黙示録に登場する「第四の騎士」とした。
「愚者」との類似点
マルセイユ版に描かれる「死」はマルセイユ版タロットの大アルカナに名を連ねる数種のカードをモチーフとして採用されている。
まず、大鎌を持つ禍々しいガイコツのような人物(?)は、姿勢や棒状の物体(鎌の柄)といった構図から大アルカナの「愚者」であるとされる。
事実、「愚者」は特定の数字を持たないのに対し「死」「13番」は特定の名前を持たない。
実際、このアルカナのみタイトルが無いタロットカードも数種類確認されている。
「戦車VII」との関連
また、暗黒の大地(いわゆる、死後の世界の意)に散乱する手や足に混じって女性の頭部と王冠をのせた男性の頭部が描かれている。
男性のモチーフは「戦車VII」に登場する若き王とされる。
(女性については男性に比べ象徴的な情報が少なく説も多々存在し、共通の説として「対立物としての象徴」とされる)
「吊るしXII」との関連
これらが意味するところは、12番の「吊された男」「吊るしXII」において「現状の変容」を求められた人物の内面における自己変革の段階を描いた構図であり、「戦車VII」として行動を起こした際の観念(頭)も、拠って立つところ(足)も、活動(手)も、もはや現段階では意味をもたず、前進のためには一度バラバラに「破壊」されることが必要であることを示している。
「世界XXI」との関連
さらに、骸骨は性別を判断しにくい特性から「両性具有」的であると解釈され、「世界XXI」に描かれる“完璧なる存在”により近いこの象徴が、「愚者」に比べ「死」が「世界XXI」に近づいていることを表している。
故に、鎌を振るうのは(内面的変革を促す立場にある)「骸骨」なのである。
追記として、骸骨の片足は大地に突き刺さった状態で描かれ、その場で回転している状態を表している。
回転、即ち「螺旋」は“死の本質は螺旋を描きながら変容していく”と同時に“死は変化であると同時に静止である”という暗示を与え、アレイスター・クロウリーがデザイン監修を行ったトート・タロットなどの一部のデッキにおいては、大鎌を振り回しながらクルクルと「死の舞踏」を舞う死神の姿が描かれている。
トランプのジョーカーが転じて死神となり、さらに以降の札が作られたとの説がある。
カモワン版
このカードは名前を持たない。それは、言葉に出して呼び出してはならないほど恐ろしい力を持っているとされているからである。
真相心理を表す黒い土壌を掘っていて、赤い血塗られた鎌は、一切を必然の力で刈り取る、つまり死を表している。
このカードは死だけではなく次のステップへの変容を表しているため、構図が愚者のカードに似ているが、左足を軸にし、愚者と違い歩いてはいない。
土の中に埋まっているのは、まだ救済されない亡者の霊で、自分が死んだということを自覚していない。
後ろに見える骨の笛は、7つの穴を持ち、1オクターブの音域を持っている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
仏教に於いての「13番」
※後日更新予定です
「13番 XIII」の視点
「かけがえのないものを失ったら、すべてが無になってしまう」
死にいたるのを避けることのできない「致命的な事態」を示している。
人によって「命」と思えるものは違うだろう。
「誇りこそが命」「仕事が命」という人もいれば、「愛する人こそ命」と思う人もいるはず。
共通するのは、「それを失えば、すべての意味がなくなる」ということだ。
「13番」を恐れる必要はない。現状を違う視点から見直すためのヒントとなる。
(引用:リーディング・ザ・タロット -大アルカナの実践とマルセイユ・タロットのイコノグラフィ)
「13番 XIII」の連繋カード
愚者・・・姿勢 番号をもたない 移行と変容
皇帝IIII・・・麦
悪魔XV・・・黒い土 第一物質 錬金術
審判XX・・・再生
「13番 XIII」のキーワード
変容 死 恐怖 憎悪 脅迫 抑圧 腐敗 再生 第一物質 死者
正向き
- 天上界の小さな番人
- 死と再生
- 終わりとはじまり
- 問題に直面する恐怖
- 否定的なエネルギー
- 再生に必要な変容に苦しむ
- 停止
- 終末
- 破滅
- 離散
- 終局
- 清算
- 決着
- 死の予兆
- 終焉
- 消滅
- 全滅
- 満身創痍
- ゲームオーバー
- バッドエンディング
- 死屍累々
- 風前の灯
逆向き
- 終わりとはじまりを拒む
- 恐怖の実態に直面しようとしない
- 問題を無意識の深層に埋めてしまう
- 腐敗しきっている
- 再生に必要な変容を拒む
- 無気力
- 病
- スタート
- 新展開
- 上昇
- 挫折から立ち直る再生
- 起死回生
- 覚醒
- 転生
- 輪廻転生
- コンティニュー
人間関係
正向き
- 人間関係の終わり
- 別れ
- 絶交
- 死と再生
- 死者とのかかわり
- 心機一転
逆向き
- 恐怖
- 怨恨
- 嫉妬
- 破滅
- 死亡
- 絶望
- 悪しきエネルギー
恋愛と結婚
正向き
- 恋の終わり
- 冷えた関係
- 焼けぼっ杭に火がつく
- 昔の恋人に再会
- 恋の思い出
- 新しい気持ちに切り替えること
逆向き
- 失恋
- 離婚
- 死刑
- 恐怖
- 怨恨
- 呪い
- 後悔ばかりしている
金銭問題
正向き
- 売手市場
- 一方的売り(ガラ場)
- どん底
- 絶望から立ち上がる
- 財政再建
- 骨と皮ばかりになる
- 恐慌状態
逆向き
- 金銭に関する怒り
- 恐怖
- パニック
- 貧困
- 貧すれば鈍する
ビジネス
正向き
- 業績不振
- リストラ
- 事業の整理
- 倒産
- 合併・吸収
- 再生法
- 会社再建
- 新分野進出
- 弁護士
- 葬儀社
逆向き
- 終わり
- 憎悪
- 嫉妬
- 失業
- 大量解雇
- 恐怖
仕事捜し
正向き
- 仕事の終わり
- 退職
- 解雇
- リストラ
- 倒産
- 新しい仕事
- 変身
- ホスピス
逆向き
- やる気を失う
- 懲戒免職
- うつ病
- 無気力
- 恐怖
- 強迫
仏 伊 英 表記
フランス語 ⅩⅢあるいは La Mort ラ・モール
イタリア語 ⅩⅢあるいは、 La Morte ラ・モルテ
英語 ⅩⅢ untitled Death
いかがでしたか。
キーワードは重要な手がかりですが、そればかり考えてしまうと何事も関連付けたくなり、本当の答えを探せなくなるので、くれぐれも、キーワードの海に溺れないでくださいね!
無数の賢人たちが残してくれた言葉が、世の中にはまだまだたくさんありますので、随時更新していきます。
タロットカードを使って誰でもできる「心トレ」方法!自分を鍛えて不安を解消しよう!
当ブログの「心のトレーニング」で キーワードの活用方法をご紹介しています。
「冥界タロット」 生年月日別にガリガリ亡者を紹介しています 当ブログを運営している奪衣婆のYouTubeチャンネル「もしもあなたに異なる人格があるとしたらこんな人かもしれません」 https://www.youtube.com/@奪衣婆Meikai-Tarot
引用:おすすめ教材「リーディング・ザ・タロット -大アルカナの実践とマルセイユ・タロットのイコノグラフィー」 2009/1/24 伊泉 龍一 (著), ジューン 澁澤 (著) マルセイユ・タロットのリーディング方法やカードそれぞれの詳細が学べます。「大アルカナのパースペクティブ」はものの見え方を養ってくれます。