こんばんは、奪衣婆です。
三途の川の畔でタロットカードを広げて「占い」の行燈を灯しています。
理由は他の記事で書きますが、此処では常連さんを快く迎えることはありません。それでも常連さんがお友達を伴ってくることがあります。
ほら、誰かに…ん?来ない。

この記事は次のような人におすすめ
・職場の悩みを抱えている
・タロットの13番と8番正義、7番戦車のカードが気になる
・上記のカードに該当する、もしくは大切な人が該当する
・奪衣婆が気になる
気持ちが滅入る20代前半の男性
気配はあるものの、なかなか辿りつかないので出迎えることにしました。畔ではなく、少し離れたところで座っている見覚えのある男性と、川にひざ下を浸けて肩を落としている男性がいます。この男性が今夜のガリガリ亡者の20代前半の彼です。
「落ちたら私が忙しくなるから、一旦上がってくれるかな。」と後ろから話かけると、肩越しにこちらを見上げて、「う、占って・・・」抜け落ちた表情なのに無理して笑顔を作ろうとするから、暗がりに歪んだ顔が浮かび上がり怖かったです。場所が場所なだけに。
でもこの彼は、占いとかには懐疑的だったはず…。そう考えていると、少し離れた場所に座っていた、彼の友人でもあり見覚えのある男性が、
「占いって、キーワードを自分で組み立てて考えて、自分中にある答えを自分で探すらしいよ」と以前私がその友人に話したままの助言をしてくれました。
伊達な常連ではない様子に少し戸惑いましたが、彼が此処に辿り着けなくするのはまだ先でもいいのかなと思っています。気を引くようで恐縮ですが詳細は別記事で。
話は戻って、今夜のガリガリ亡者は、川から上がって友人の横に座り込んでうなだれています。嫌々連れて来られたわけでもなく、一向に話し出す気配が感じられずに、三つ巴状態で四半時が過ぎていきました。彼は明らかに疲れ果てており、占ってという一言を発するのが精いっぱいなのでしょう。
彼のカードを見せていただきました。
彼のカードは、パーソナルカードが13番
ソウルカードが8正義

私は、7戦車の視点で話をはじめました。「今君は、果敢に戦場に出向いた戦士で、英雄になろうと必死なんだと思う。だけどなかなか武功が挙げられず苦しんでいる状態なのかな。
何がなんでも武功を挙げて英雄として凱旋したかったわけではなく、自分の力を試すために出向いた戦場で、上官の目にとまり期待を一身に集めちゃったんだろうと思う。
その上官は良かれと思って剣の腕を磨いてくれようとしてるけど、結果を求められているようで辛くなっているのかもよ。

今はおそらく、「結果ではなく、やってみるという挑戦にこそ意味がある」ということを学ぶ時期だね。
もし、自分自身でもそう感じているのなら、結果ではなく、「失敗して当たり前なんだから、めげずに何度でも挑戦しよう!」という上司や仲間たちと切磋琢磨したほうがいいよ。」

「今いる場所で無能扱いされて居場所を失ったとしても、全てを失ったわけじゃないし、むしろ何も失ってはいないのだから、戦場を変えてみるのも一つだよ。」
敢えて「パーソナルカード13番」や「ソウルカード8正義」の話をしなかったのは、この状態を越えたうえで彼は「8正義」として、すなわち自分の才能を発揮していくことになるので、「7戦車」としての話をしました。
しかし、「13番」のカードに触れないで帰すわけにはいかないので少し間をおいてから、「決してこの川に入ってはいけないよ」と威圧気味に伝えましたが、「うん、大丈夫。その段階は超えたから」と少し張りの戻った声が返ってきました。
試練を乗り越えた彼が「8正義」として再び表れて欲しい気もしますが、そう思うことで此処に呼び寄せてしまうので、そこはしっかりと切り離して…と。
少しヨロヨロしながらも、足取りはしっかりと戻っていきました。此処に彼を連れてきた常連さんは私と一緒に彼を見送っていました。
「で、君はなぜ残っているのかな?」
少し話したそうな表情をしている。それもそう、彼は彼で彼女とのことを抱えているんだった。しかし、その話はまた今度ということで。
「彼の悩みの詳細を聞かなかったけど、仕事関係だったんだよね?」と尋ねると答えてくれました。
彼は、料理人の道を進み、地元から離れて一人暮らしを始めており、彼女が時々きて家事をしてくれているものの、ちょうど職場での悩みと地元から離れた寂しさが重なってしまい気が滅入ってしまったらしいです。
「人は魔が差すことがあるから気を付けてね。」と、先ほどの威圧発言のフォローのつもりで言うと「うん。そう思って、月一回は地元の仲間たちと集まることにしたんだ!」と「11力」のカードを持つ人特有の確信に基づいた自信を見せてくれました。この方もこうやって、自分と向き合うことを学んでいるのだと思います。
そうこうしているうちに、東の空が白んできたので彼に別れを告げ行燈の灯を落としました。
13番の影響
13番のカードは「かけがえのないものを失ったら、すべてが無になってしまう」というものの見え方を養ってくれます。そのため滅入る気持ちは人一倍かもしれません。
一つのサイクルの終末を暗示し、それと同時に新しいことや再チャレンジのスタートを意味しますので、再生の力があることに気が付くことが大切でしょう。

8正義の影響
8正義のカードは、なにごとにも、それにふさわしい結果が与えられるものだ。という原因、結果、それに応じた報いがあることを学びます。
同時に、正しと思える中で、正しくない人を許すという心も磨かなければなりません。

まとめ
今夜は、気持ちが滅入る20代前半の男性のお話でした。
どうして料理の道を進んだのかを思い出せるといいですね。そこでしか作れない料理を覚えるためなのか、誰かの期待を裏切らないためなのか。料理を作ることが好きなのか。
遥か昔の料理人は「包丁一本あれば一生食べていける」と言われた職業でした。さらに「味は教わるのではなく盗んで覚えろ!」とか、入ったばかりの時は、ひたすら玉ねぎやジャガイモを剥くなどでした。その他に営業後の掃除や備品の補充に包丁研ぎ、食材を触らせてもらえることもなく、石の上にも三年が過ぎていく。そしていよいよ、と思いきや、サラダやフルーツカットの時代を迎える。
これでは、その料理人が作る料理が世に出るのはいつになるやら。これはあくまでも古代の厨房のお話ですよ。
現代では、創作料理の写真や作り方の動画を配信している人が沢山いますね。どれも美味しそうです。個人的には、「簡単に作れてプロの味!」などどいううたい文句のレシピが好きですね。

それでは、お約束の、
タロット「13番」「8正義」「7戦車」の詳細をお知りになりたい方は、当ブログ内の「大アルカナ」で各カードをご覧いただけます。ぜひお立ち寄りください。

ガリガリ亡者の皆さま、フードコートでお会いしましょう。

タロットカードを使って行う心のトレーニング方法を紹介しています。「心のトレーニング」で キーワードの活用方法なども参考にしてください。

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